正直に言うと、これを買うまで少し迷ってた。前田敦子という人への気持ちが、ちょっと複雑だったから。AKBのころからずっと気になってた——というか、センターで踊ってる姿を見るたびに「この人、表舞台に出るのが本当は怖くないのかな」って思ってたんだよね。笑顔の奥に何かあるような気がして、ずっと目が離せなかった。
女優になってからも気にはなってたんだけど、写真集はなんとなく後回しにしてた。それが「Beste」というタイトルを見たとき、なぜか「いまだ」って思ったんだよね。ドイツ語で"最高"とか"ベスト"って意味だって知って、そのくらい自信を持って出した一冊なんだって伝わってきた気がして、気づいたらDMMでポチってた。
表紙だけで手が止まる
表紙を開いた瞬間、「あ、これは普通の写真集じゃないな」って思った。光の入れ方がとにかく柔らかい。逆光なのか、自然光なのか、なんかふわっとした輝きがあって、彼女の輪郭がほんのり滲んで見える。アイドル時代のパキッとした証明写真みたいなライティングとは全然違う。
「この人、女優として生きることを決めた顔だ」って、表紙だけで思わせるものがある。強がりじゃない、でも弱くもない。なんか静かに力強い表情で、ここで目が止まる人は多いんじゃないかな。
写真集を買う前に表紙の雰囲気だけでも確認したい人は、商品ページで表紙を確認してみてほしい。サムネイルだけでもわかるものがある。
"Beste"という写真集が選んだ、大人になった彼女の表情
中を読み進めると、大きく分けて3パターンの衣装が出てくる。ざっくり言うと、①ちゃんとしたお洋服(ドレス系)、②カジュアルな普段着っぽいスタイル、③シンプルなランジェリー・透け感のあるもの——って感じの流れ。
ドレス系のページはもちろん綺麗なんだけど、私が一番ドキッとしたのは白Tのページだった。シンプルすぎて逆に目が離せないというか。飾り気がないのに、その分表情と目線に全部が出てる感じがして。「あっ、これが素の前田敦子なのかも」って思ったとき、急に胸がきゅっとした。
目線の使い方がとにかくうまい。カメラ目線のときと、ふっと視線を外したときの落差が激しくて、ページをめくるたびに「次はどっちの顔だろう」ってなる。これは写真家さんとの関係性がうまく出てるんだと思う。信頼してる人の前でしか出ないような表情があちこちにある。
光の使い方は一貫して柔らかめ。コントラストを強くして「グラビアっぽく」仕上げるのとは逆の方向性で、全体的に自然光に近い雰囲気。だからこそ、肌の質感や表情のニュアンスが細かく伝わってきて、読んでいて疲れない。夜中にゆっくり読むのに合ってる一冊だわ、と思った。
ここがもう少し見たかった
褒めてばかりだと宣伝みたいだから、正直に1点だけ。
全体的に「静」の表情が多くて、動きのあるカットがかなり少ない。歩いてるとか、笑ってるとか、無防備な動作を捉えた写真がもっとあったら、また違う彼女の側面が見えたかも——って思ったかな。表情の幅は確かに広いんだけど、ポーズとしては静止してるものがほとんどで、「え、今この瞬間!」みたいな偶発的な感じは少なめ。
女優としての彼女が「演じていない素の時間」みたいなカットをもっと見たかったな、というのが正直なところ。内容に不満はないんだけど、「Beste(最高)」を名乗るならもうひとさじ欲しかった。……贅沢な文句だけど。
DMMのレビューと私の感想を比べてみた
せっかくなのでDMMのレビューもチェックしてみた。購入時点でのレビュー数は2件(新刊のため少ないが)、平均評価は5.00という、全員★5の状態。
「ずっと待ってた一冊。大人の前田敦子が見られて大満足。表情が全然違う」
「写真の質が高くて、見るたびに新しい発見がある。何度も見返したくなる」
全員★5っていうのは新刊補正もあるかもしれないけど、「何度も見返したくなる」っていう感想には同感。私も夜中に2周した。DMMのレビューで「大人の前田敦子」って言葉が出てたけど、それが一番言い得てる気がする。AKBを卒業してから積み上げてきたものが、この一冊に詰まってる感じ。
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ななの総合評価
AKBのころから前田敦子を見てきた人なら、絶対に「変わったな」って思う一冊。それが嬉しい変化なのか、少し寂しい変化なのかは人によるかもしれないけど、どちらにしても「見てよかった」と思えるはず。なながお気に入りの女優さんに写真集を出してほしいって言われたら、まずこれを見せると思う。
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